ここ数年の猫ブームの影響で愛猫と暮らす家づくりが注目されています。せっかくなら家族の一員である猫が快適に過ごせるお庭を考えてみてはいかがでしょうか。
猫や犬は人間と違って常に裸足です。また、体が地面に近いこともあり、温度にはとても敏感。猫がお庭を歩き回るのを考えるなら、まずは足元を工夫しましょう。
日当たりのよい場所は夏場など地面が非常に熱くなってしまいがちです。テラス屋根やオーニングなどの日よけを設置して地面の温度上昇を防いでください。
窓辺の日差しを遮るので室内の温度を和らげる効果も期待できますよ。その他、天然芝を植えるのも効果があります。
また、お庭へのデッキ設置を検討しているなら、床の素材選びも大切です。ウッドデッキの場合は木のささくれなどによって怪我をしてしまうかもしれないので、人工木を使用することで防ぐことができます。
また、タイルデッキはできるだけ滑りにくいものは避けましょう。天然石材や疑似木、ここ最近デッキ素材として人気のゴムチップなどもおすすめです。
飼っている猫の個性にもよりますが、お庭から脱走しないよう工夫が必要です。特に道路への飛び出しを防ぐためにフェンスは欠かせません。猫が簡単に飛び越えられない高さがあるものを選びましょう。
また、爪とぎや排せつの心配がある場所にはタイルを張って工夫します。
最近では犬猫問わず、ペット向けのエクステリアも充実してきました。その代表的なアイテムが立水栓でしょう。
飲み水を汲む、または猫が歩いて汚れたウッドデッキもすぐに掃除することができるので、いろいろな用途に活用できます。
その他、デッキにスロープを付けて足腰の負担を軽減したり、門扉が簡単に開けられないよう引き戸にしたりして配慮しましょう。シャッター、フェンスはすり抜けできない下まで覆われたタイプがおすすめです。
猫が過ごしやすいお庭づくりのために地面やエクステリアの工夫を提案しましたが、草花にも十分配慮しましょう。お庭によく植えられている草花の中にはペットにとって有害な植物があります。
例えば街中でもよく見かけるアジサイや朝顔、スイセンなどは犬や猫が食べると下痢や嘔吐を引き起こし、最悪の場合は死に至るかもしれません。また、球根に猛毒を含むケースもあり、自宅に植えていなくても近隣から種子や花粉が飛ばされてくることも考えられます。
大切な猫に何か起こらないように植える草花はよく選び、こまめに雑草対策をして気をつけてください。
ぜひ猫目線でお庭を見直して、快適にくつろげる空間をつくってあげましょう。