山や森以外に街中の住宅街にも数多くの野鳥が訪れます。可愛らしい鳥のさえずりや姿は眺めているだけでも心癒されるもの。この機会に自宅の庭に小鳥を呼ぶ工夫をしてみませんか。
野鳥が自分の庭に遊びに来てくれれば野鳥の観察を楽しむほか、庭に潜む虫達を食べてくれるうれしい効果も期待できますよ。
野鳥は人の気配に敏感なので、目隠しになる木や草花を植えましょう。
できれば、野鳥が食べる果実のなる植物がおすすめです。鳥によっては好む実が違うので、数種類植えるとたくさんの種類の鳥が来てくれるうえ、庭も見栄えよくなります。
その他、餌台や水飲み場など様々なアイテムを設置して、野鳥に活用してもらうのもよいでしょう。 餌台を置く場合はほかの生き物に襲われないよう、少し高い場所を選ぶのがポイントです。
また、野鳥達は生き物なので、鳴き声やフンなどに気を付けなければなりません。洗濯物の外干しの汚れを注意するのはもちろん、ご近所への迷惑にも配慮しましょう。
特に3月の終わり~4月初め、二度目の子育てをする7月頃はシジュウカラやヤマガラが巣作りの場所を探すので、この時期に巣箱を掛けると入ってくれるかもしれません。
巣に餌を運ぶ様子や巣立ちを観察できますよ。いろいろなタイプの巣箱が販売されていますが、組み立て式のキットを親子で手作りするのもよいでしょう。
完成した巣箱は高木の幹に雨が入らないよう、少しだけ前に傾けて設置してください。
住宅街では排泄が整備されていて、水が溜まる場所が少ないので、鳥達にとって水場はとても重要になります。
また、バードバスはさまざまなデザインがあり、庭のフォーカルポイントとしても活躍してくれるアイテムです。
いろいろな草花と組み合わせて設置すれば、イングリッシュガーデンのような素敵なワンシーンが生まれます。
基本的に鳥達が水を飲んだり水浴びしたりできるよう、常に浅く水を張っておけばOK。
ただし、鳥の水浴びは羽根に付いたほこりや寄生虫を落とすためなので、定期的に水を点検して、いつもきれいにしてあげましょう。
夏は特にボウフラに注意して、水をこまめに入れ替えしてください。
地域によっては野鳥だけでなく、リスなどの様々な生き物たちがやって来て、観察を楽しめます。ぜひ野鳥観察を楽しんでみてください。