ウォールエクステリアとは
皆様は「エクステリア」という言葉をご存じでしょうか。
エクステリアは簡単にいうと「インテリア」の対義語となります。
インテリアが室内装飾や屋内家具などであるのに対して、エクステリアは建物の外。ウッドデッキやパーゴラ、門扉、フェンスなどがこれにあたります。
ここまでのお話を知っている方は多いかと思いますが、実はこのエクステリアには、さらに大きく3つの種類がある事をご存じでしょうか。
それが「ガーデンエクステリア」「ウォールエクステリア」「パブリックエクステリア」です。
これらの違いは、おおまかにいうと設置場所です。
ガーデンエクステリアはお庭だけでなく、外構全般の商品となるのですが、建物に固定をする商品を除きます。具体的にはフェンスや表札といった商品がこれにあたります。
ウォールエクステリアは、建物に固定をする必要がある商品です。そのためテラス屋根や面格子、サンルームなどが対象となります。
パブリックエクステリアは公共用、つまり公園などの公共施設や店舗などに使われるもので、ゴミ収集庫や大人数用のサイクルラックなどが対象となります。
ここでは「ウォールエクステリア」について、解説をさせて頂きます。
ウォールエクステリアの特徴
1.1 対象カテゴリについて
最初にお伝えした通り、ウォールエクステリアは建物に固定をする商品です。
主要なカテゴリとしては、テラス屋根・オーニング・面格子・屋外用物干し・サンルーム・テラス囲い・後付バルコニーなどがあげられます。
濡れ縁やウッドデッキについては、メーカーによってガーデンに分類されていたり、ウォールに分類されていたりします。
あいまいな形となっておりますが、これらの商品は建物に固定をする場合と独立する場合の2種類があるためだと考えられます。
1.2 共通の特徴について
ウォールエクステリアの最大の特徴は、建物の壁に固定をすることです。極端な話をすると、建物に穴をあける(ビスで固定をする)こととなります。
このビスですが、取付する場所はどこでも良いという訳ではありません。実は取付できる場所は限られています。
一般的な木造住宅は躯体(柱や梁などの構造部材)の外側に、壁を貼りつける構造(大壁)をしております。
壁自体は非常に薄いため、躯体にビスを固定しないと強風などで破損する可能性が高くなります。
問題はこの躯体が、建物を見ただけではわかりにくい事です。
そのためDIYでの施工は、ある程度商品や建築に関する知識がある方でないと難しいという特徴があるとも言えます。
1.3 施主支給がおすすめ
「素人では工事が難しいのはわかったけど、できるだけ安くテラス屋根を取付したい!でも近所のエクステリア販工店は商品代が高い・・・」という方には施主支給をおすすめしています。
施主支給とは、「商品をお客様が用意して、施工は販工店に依頼する」という方法です。
特にインターネットショップでは、「設置工事ができない代わりに、商品だけの注文は安く済む」「楽天市場やヤフーショッピングで注文すれば、たくさんのポイントが付く」といったメリットがありますので、施主支給は非常に人気の方法の一つです。
ただし施主支給を嫌がる業者様がいることや、商品輸送中の破損事故が起きた場合の工事延期に伴う料金等の保証ができないというデメリットもあります。
メリット・デメリットを理解した上で、施主支給にするか工事を依頼するかを検討しましょう。
1.4 工事を依頼することもおすすめ
「工事を依頼する場所がわからない」という方は、インターネットで調べてみましょう。
ウォールエクステリアですと、当店(ネットショップキロ)の他に、エクスショップ様やサンフィールド様などのショップが有名です。
キロでは業界最安値を目指した激安価格+安心の10年保証で工事もお受付しております。現地調査無料ですので、気になる方はまずはお気軽にご相談下さい。
またウォールエクステリアの工事であれば、お近くのホームセンターで依頼をしてみるもの方法の一つです。
物置やカーポートの展示をしているお店であれば、ほとんどが対応可能ですので、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
テラス屋根の特徴
2.1 メリット 洗濯物干しの場所作りにおすすめ
テラス屋根を取付すれば、建物の外に雨を防ぐスペースを作る事が出来ます。大きな庇(ひさし)をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
屋根をつくる一番のメリットは、洗濯物干し場ができることです。
近年は急な天気の崩れが発生することが多く、また共働きで朝から夕方まで洗濯物を取り込めないというご家庭も多いかと思います。そういう方にも安心という訳ですね。
また建物横のデッドスペースを有効活用するのにも便利です。自転車やゴミ箱などを収納する場所を作る事ができます。
おしゃれなガーデンライフを楽しむために、デザイン重視のテラスやパーゴラデザインの商品も充実しております。
2.2 テラス屋根の種類
テラス屋根の種類は大きく4種類あります。「標準柱タイプ」「柱奥行移動タイプ」「柱なしタイプ」「独立タイプ」です。
それぞれ特徴があり、設置場所などによって、選ぶべき商品が変わります。
●標準柱タイプの特徴
屋根の端から柱が下りているようなデザインです。もっとも一般的で価格が安いといった特徴があります。
1階の洗濯物干しスペースの確保や前面パネルと組み合わせて、ストックヤードなどを作る際に重宝します。
●柱奥行移動タイプの特徴
屋根の端から少し内側に入ったところに柱を立てることができるタイプです。
主に2階のバルコニーやウッドデッキ上などに採用されることが多い傾向にあります。
またデザイン性に優れた商品が多い点も特徴です。
●柱なしタイプの特徴
柱を立てないタイプです。地面に配管などがあって柱を立てることが出来ない場合や、狭い勝手口などにおすすめです。
また一部店舗など、外観上の問題で柱がいらない場合にも採用されることがあります。
柱がない分、強度上の問題でサイズが限定されているというデメリットもあります。
●独立タイプの特徴
壁に打ち付けをしないタイプです。ALCや鉄骨構造など、建物への打ち付けが困難な場合に採用されます。
壁とテラス屋根の間にすき間ができることと、柱が太くなり、価格が高くなるというデメリットもあります。
このようにデザインよりも設置場所や敷地条件によって、テラス屋根の選ぶタイプが変わってきます。
よく確認をした上で選ぶようにしましょう。
2.3 人気シリーズ 3選
1.YKKAP ソラリアシリーズ
基本的な仕様がそろっており、かつ当店で他メーカーより確実に安く販売することができる商品です。
一流メーカーが手掛ける日本製の商品ですので、高い品質も兼ね備えています。
カラーバリエーションや屋根材の色、竿掛けや前面パネルといったオプションも豊富に取り揃えてますので、お家や要望に合った商品を見つける事ができるでしょう。
2.三協アルミ ナチュレシリーズ
木目調アルミテラスの中でも、一番歴史が長い商品です。エクステリア業界の方であれば、おしゃれテラスというとナチュレと答える方も多いです。
パーゴラデザインや独立タイプ、柱奥行移動タイプなど、様々な仕様も新しく発売されており、ウッドデッキの上に屋根を取付したいという場合に特におすすめしています。
3.リクシル テラスSCシリーズ
建物に固定をしたくない場合におすすめの独立テラスです。
屋根の素材がアルミとなっているため、モダンデザインかつ日かげを作る事ができる点がポイントです。
デザイン重視の方に好まれる傾向にあります。
物干しの特徴
3.1 メリット 2階バルコニーや軒下の有効活用に
当店で取扱いができる屋外用の物干しは、建物の壁面に取付する商品が主流となります。
軒下などのスペースを有効利用するのにピッタリで、建売住宅の場合は、元々取付されている場合もございます。
大きな特徴は、取付した状態をキープするので、わざわざ出し入れする必要がないことがあげれらます。
折り畳みや収納ができる仕様がほとんどなので、普段使いで邪魔になる事は少ないです。
ただし軒の出によっては、雨の日に洗濯物が濡れてしまう場合がありますので、後からテラス屋根を取付される方も多いです。
また取付場所は建物の躯体(柱などの構造部材)に取付する必要があるため、DIYで取付する場合は、事前にハウスメーカー様に確認をすることをおすすめします。
3.2 物干しの種類
屋外用物干しは、大きく4種類あります。「腰壁用」「壁面用」「天井用」「テラス屋根用」です。
基本的には設置場所によって、選ぶ商品が変わります。
●腰壁用
主に2階バルコニーの手すり側に取付するタイプです。竿を掛ける部材と、柱のようなバー材で構成されています。
スペースの有効活用を行いやすいですが、急な雨が降った場合には、ほぼ間違いなく洗濯物は濡れてしまうでしょう。
●壁面用
主に掃出し窓の横に取付するタイプです。シンプルなデザインが特徴です。
腰壁タイプと比べても、雨にぬれにくいですが、窓の近くに竿が通るため、頭を打つなどの問題が発生しやすいというデメリットもあります。
●天井用
主にマンションやアパートに採用されるタイプです。上に取付するので邪魔になりにくい点が特徴です。
ただし雨仕舞や強度の問題からか、一般住宅での取付は非常に少ないです。
主要なアルミメーカー(YKKAPや三協アルミ、リクシルなど)での製造はほとんどなく、ナスタなどの設備メーカーが主流となります。
●テラス屋根用
テラス屋根のオプション品です。吊り下げタイプや柱固定タイプなどがあります。
建物に取付する事は出来ませんが、物干しスペースをつくるのに最も最適な商品と言えます。
3.3 人気シリーズ 3選
1.川口技研 ホスクリーンシリーズ
屋外用の物干しと言えば、まずは川口技研というぐらいに有名なメーカーの一つです。ホームセンターなどでも商品を見る事ができます。
確かな品質とリーズナブルな価格帯が両立しています。
2.ナスタ 屋外物干しシリーズ
ナスタは屋内用に「airシリーズ」を展開しており、使い勝手とデザイン性に優れています。
その品質は屋外用竿掛けにも表れており、シンプルながら高級感あふれる商品となっています。
3.三協アルミ テラス用竿掛けシリーズ
テラス用の竿掛けは、どのメーカーも大きな差はありません。デザインも使い方も似たものが多いです。
ただし三協アルミだけは、アルミ製の竿やテラス屋根専用の布団干しなどを採用しており、他メーカーとは少し毛並が違うためご紹介させて頂きました。
物干しからテラス屋根を選ぶというのもよいかもしれませんね。
窓周り(面格子)の特徴
4.1 メリット ピンポイントの防犯や目隠しにおすすめ
面格子は、窓部分に取付する商品です。8割以上は窓の横にある柱に固定金具を取付する構造となります。
出入りをする掃出し窓には向きませんが、お風呂場やキッチン、廊下の窓への設置される方が多いです。
不審者が窓から進入する事を防ぐ事や、プライバシーの確保のための目隠しが主な目的となります。
窓の位置は高い場所がほとんどですので、フェンスなどで目隠しするよりも、コストを抑える事ができるというメリットがあります。
4.2 面格子の種類
面格子の種類は、デザインで考える事が多く、大きく4種類あります。「格子タイプ」「目隠しタイプ」「ルーバータイプ」「洋風タイプ」です。
●格子タイプ
縦格子、横格子、ラティス、井桁格子などデザインは様々ですが、基本は侵入防止の目的で取付されます。
デザインやカラーバリエーションは豊富にありますので、お家の外観に合ったものを選ぶことが出来ます。
●目隠しタイプ
外からの視線を遮るタイプです。完全な目隠しタイプだけでなく、ポリカ素材で光を通すタイプなども人気です。
西日などがまぶしい場合にもおすすめですが、風の通りが悪くなるといったデメリットもあります。
●ルーバータイプ
目隠しに近いですが、羽に角度がついているタイプです。固定式と可動式があります。
視線を遮りながら風通しを実現したタイプで、稼働タイプは日の当たり方に応じて調整をすることもできます。
●洋風タイプ
おしゃれと防犯を両立したタイプです。主に南欧風住宅に使われます。
ただし鋳物(型に金属を流してつくる)のため、サイズのバリエーションが少なく取付ができないといった場合もございます。
4.3 人気シリーズ 3選
1.YKKAP 多機能ルーバーシリーズ
羽の角度を変更できる面格子です。主にお風呂場など、目隠ししたい場合と風を通したい場合がはっきりしている場所におすすめです。
上下分割稼働、ポリカ羽根など仕様も豊富となっている点も選ばれる理由の一つですね。
2.YKKAP たて面格子LAシリーズ
激安価格でご提供できる縦格子の面格子です。主に防犯目的で取付をします。
現地で間口カットが可能ですので、DIYで面格子を設置したいという方にもおすすめです。
3.YKKAP 高強度面格子シリーズ
防犯目的で使用する面格子という点は、たて面格子LAシリーズと同じですが、より強度を持たせている商品となります。
見た目だけでなく、機能性も持っているタイプです。
ウッドデッキの特徴
5.1 メリット 家族の団らんやお庭の有効活用におすすめ
ウッドデッキははっきり言うと「ぜいたく品」です。なくても特に問題なく生活ができます。
ただウッドデッキがあると、お家での過ごし方がすごい変わってきます。思い出をお庭でつくることができる。極端に言うとレジャーに行く必要性が少なくすむという訳です。
一度レジャーに行くと、ガソリンや高速道路、ちょっと良いお昼ごはんに施設の入場料、駐車場代などなど色々お金がかかります。初期投資としては高いかもしれませんが、実はお得になる事もあります。
夢のない話が続いたので一般的な話をすると、バーベキューやホームパーティー、家庭用プールなどを楽しむことができるようになります。
またリビングの程よい目隠しにも利用できたり、雑草の抑制などにも役立ちますね。
5.2 ウッドデッキの種類(素材)
ウッドデッキの種類は、基本は素材で分かれます。「天然木」「人工木・樹脂木」「その他素材」です。
●天然木
いわゆる一般的なウッドデッキです。ハードウッドとソフトウッドがあります。有名な素材としては米杉(ウェスタンレッドシダー)や鉄工木(ウリン)などでしょうか。
他にはない質感は非常に魅力ですが、ササクレやひび割れ、シロアリ、腐るといった諸問題が発生する可能性があります。定期的なメンテナンスが重要という事ですね。
●人工木・樹脂木
今一番人気のある素材です。YKKAPや三協アルミ、リクシルといった一流メーカーだけでなく、価格の安い中国製商品も増えてきました。
簡単に言うと木粉とプラスチックを混ぜて作った素材で、先ほど天然木でお伝えしたデメリットを解消した商品となります。
しかし質感が若干劣る点や、細かい加工やカスタマイズが難しいといったデメリットもあります。
ただしこのデメリットを解消しようと、各社新商品や新オプションの開発が進んでおり、今後はこの差がどんどん少なくなると見られています。
●その他素材
ウッドデッキの可能性がどんどん広がっており、断熱材で作られた素材やタイルを使った商品などが生まれています。
これはお客様の多様性や職人の不足など様々な要素がからんでいます。
他にはない変わったデッキが欲しいという方は、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。
5.3 ウッドデッキの人気シリーズ3選
1.YKKAP リウッドデッキ200シリーズ
キロで一番売れている人工木デッキです。製造を開始してからの歴史も長く、日本製のため高品質という点も見逃せません。
一番売れている理由の一つとして、たくさん売ることで激安販売することができるという点があげられます。
フェンスなどのオプションが豊富な点もうれしいですね。
2.リクシル 樹ら楽ステージ 木彫シリーズ
きららステージと読みます。この商品は「木彫」、デッキに彫り込みをすることで、独特な表情を見せてくれます。
加工がないタイプよりも若干割高ですが、今までにない外観が、人工木デッキの新たな可能性を見せてくれます。
3.MINO ハイブリッド彩木 ガーデンデッキシリーズ
断熱材とアルミ心材を組み合わせたデッキ材です。本物の木から型をとっているため、人工木と比べて質感が抜群に良いです。また断熱材なので熱に強いというメリットがあります。
他のメーカーにないという点も特徴ですが、他の商品と比べると価格が高いというデメリットがあります。こだわる方におすすめですね。
ウッドデッキの特徴
ここまでウォールエクステリアについて、特徴や主なカテゴリについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
これらをまとめると次のような特徴が見て取れます。
●ウォールエクステリアはプロ向けの商品
●外で洗濯物を干すには、「テラス屋根」や「屋外用物干し」は必須!
●窓の防犯対策には「面格子」がおすすめ
●ウッドデッキは「ぜいたく品」だが、実はレジャーに出かけるよりも経済的な場合もある
最後に当店の勝手にウォールエクステリア優先度ランキング!
1.「テラス屋根」で日常の洗濯物干しのイライラを解消!
2.お風呂場などのプライバシーが気になる場合に「面格子」
3.「ウッドデッキ」はお子様とお庭を楽しむ余裕ができた頃に、お出かけする代わりに家でレジャーを楽しむ感覚で!
ぜひ参考にしてみてくださいね。