今回は当店で一番人気のテラス屋根メーカーである<YKK AP>を例に、テラスの仕様(特徴)とその違いによる価格の比較を行います。
【比較仕様】
●サイズ:1.5間×4尺
●屋根材:ポリカーボネート
●設置場所:積雪20cmまで
※価格が安いものから順に紹介していきます。
■オーソドックスで価格も安い柱標準タイプ
おそらく一番良く見るタイプではないでしょうか。
屋根の先端から柱は建つため、屋根下部分を有効に活用する事が出来ます。
フラット屋根とアール屋根の違いはデザインと雨の吹き込みです。
最近のモダン系の住宅にはフラット屋根が似合う傾向にありますが、アールタイプは雨の吹き込みを防ぎやすく柔らかな雰囲気もあるため、お庭に付けるテラス屋根はアールが多い傾向にあります。
価格としては、若干フラットタイプの方がお安くなります。
具体例:YKK ソラリア 関東間 アール屋根
■前後方向に柱が移動できる柱奥行移動タイプ
柱が前後に移動できるタイプです。2階などのバルコニーに付けるタイプに良く使われます。
標準タイプと比べてお値段が高くなるため、1階に設置される方は少な目です。
使い方としては、例えば標準タイプだとちょうど柱を建てたいところに配管(雨水マスや水道管など)がある場合に使用します。
またウッドデッキやタイル貼りの場所に柱を建てる場合に、タイルの目地(つぎめ)に合わせる事ができるので、非常にきれいに仕上がります。
部材が多い分、高級感がある点もポイントです。
フラット屋根とアール屋根の違いは、標準仕様と同じくデザインと雨の吹き込みです。
ただし柱奥行移動タイプは、オプションの自在垂木掛けを付けることで、屋根角度の調整が可能となります。
2階に取付する場合、別途取付金具が必要となります。(商品とセットになっている場合もあります)
具体例:YKK 躯体式バルコニー屋根 ソラリア 関東間
■柱がない為、すっきりしたデザインの持ち出し屋根タイプ
柱がないため、配管などを気にしないで済むテラス屋根です。
通常のテラス屋根は柱と壁の2点で強度を確保するのに対して、持ち出し屋根は壁だけで強度を確保しないといけません。
そのため部材が強固にするため、柱付きのタイプよりも価格は高くなります。
また強度の問題で、出幅サイズが限定されているのも特徴の一つです。通常4尺(約1.2m)までしか仕様がありません。
ただし、柱がない分スペースが有効に活用できますので、御勝手口の上の屋根や、家の横の狭いスペースに屋根を付けたい場合に有効です。
店舗の入口部分など、柱があると見た目に邪魔になるような場所などにも使われます。
具体例:YKK 持ち出し屋根 ソラリア アール屋根 関東間
■外壁への工事が不要な独立型タイプ
建物にビス(ネジ)を打ち込まなくても良いタイプです。
軽量鉄骨やALCの外壁など、通常のテラス屋根を取り付けするのに向かないお家や、100年住宅といった充実保証の建物に使われます。
柱だけで屋根を支える必要があるため、どちらかというとカーポートやサイクルポートに近いデザインとなります。
また風などで若干揺れますので、壁から10cm以上離して設置する事を推奨しています。
一般的なテラス屋根と比べて柱が太く、若干重たい印象を与えます。
ただし柱の位置は建物やブロックの基礎を避ける事ができるため、外壁の事と併せて、非常に建物に優しいテラス屋根と言えます。
具体例:YKK レセパ Tタイプ 標準柱
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