エクステリア専門店で、14万点を超える商品数をもつキロだからこその視点で、お庭を楽しむ要素としての「ガーデンファニチャー」についてお伝えしたいと思います。
「ガーデンファニチャーとは」という解説から「商品を選ぶコツ」まで、幅広くご紹介しております。
しっかり勉強して、素敵なお庭づくりの参考にして下さい。
■ガーデンファニチャーとは
ガーデンファニチャーは、直訳すると、庭(ガーデン)の家具(ファニチャー)です。
そのため一般的には、屋外用のテーブルやチェア、ベンチなどが代表として挙げられます。
インテリアとの大きな違いは、耐候性があるかどうかです。
屋外に置くため、ある程度の雨や汚れを考える必要が出てきます。
その他、パラソルやシェルフ、ガーデンシンクなど大型のガーデン家具や、シャビースタイルに代表される額縁などの小物も充実してきました。
昨今のDIYブームにより、自作している方も増えています。
■ガーデンファニチャーを選ぶコツ・ポイント
皆様は家具を買うときに何を考えるでしょうか。
まずは、○○したい!という想いがあって、その希望に応えることが出来る機能やサイズの商品を探し、その上でデザインや価格と相談するのではないでしょうか。
例えば、
●リビングに4人掛けのソファが欲しい。
●デザインは、モダンなタイプがいいな。
●価格は5万円ぐらいでいい物があればよいけど・・・。
●寝室に本棚が欲しいな。
●文庫本を入れるので、出来るだけスリムなデザインがよいけど、
●色はやわらかいベージュ系なら部屋に合いそう!
といった具体です。
詳しくは、
当店のブログ「タカショーの推奨する5thROOMとは?」にも紹介をしていますが、
簡単にいうと、「お庭を部屋に見立てて、ガーデンライフを楽しもう!」というものです。
そこでは、大まかにいうと部屋に見立てる要素として、
「フロア(床)を作り、屋根(天井)を作り、家具を置き、プライベート空間を作る。」
としています。
ラフプランとして、平面図にするとこういうイメージですかね。
この考えを元に、ガーデンファニチャーを考えてみましょう。
その手順は次の通りです。
1.お庭の役割を考えよう!
お庭を住宅でいう、何の部屋にするかで、実は選ぶべきガーデンファニチャーが変わってきます。
そのコンセプトを決める上で、何に使うかというのは非常に重要です。
例えば・・・
●リビングのような団欒(だんらん)・おもてなしをする部屋にしよう! >お客様が来たときにゆっくりしてもらえる、見ため重視のお庭に(イングリッシュガーデンなど)
●ダイニング・キッチンのような、バーベキューを楽しむ部屋にしよう! >ウッドデッキやガーデンシンクで、ホームパーティーなどを楽しむ。アウトドア大好き家族に。
●プライベートルームのような、のんびりした時間を過ごせる部屋にしよう! >お父さんが、自分の時間を楽しむ部屋が欲しいというなら、思い切って外に作ってしまおう!というDIY要素が強いお庭に。
といった具合に、求める要素が変わってくることがわかるでしょうか。
2.フロアについて考えよう!
フロア(床面)を考えるという事は、素材の事はもちろん「広さ」について考える場所でもあります。
お庭全体を一つの部屋と考えるもよいですし、窓前のスペースを部屋としてとらえるのもよいです。
先ほどの部屋の用途から、具体的にお話すると、
●リビングであれば、スペースを広く使う事を心がけるとよいでしょう。
これはフロアを広く取るというよりも、「借景」などの考え方で、奥行感を出し広く見せる方が良いかと思います。
●ダイニング・キッチンであれば、アクティブな空間を作る事を心かげるとよいと思います。
小さいフロア的な要素をたくさん作り、今日は天気が良いからここでご飯を食べようなど、島を作ると言えばよいでしょうか。
ウッドデッキのスペース、芝生のスペースなどですね。
●プライベートルームであれば、広いスペースは必要ありません。またできるだけ目隠し要素を強くした方がよいでしょう。
快適性や利便性を追求してもよいかもしれませんね。
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3.ルーフについて考えよう!
お庭を部屋に見立てるとき、屋根の存在も重要です。
といっても、必ず必要というわけではなく、「使わない」という事も含めて考えるという意味です。
部屋の用途の話から考えると・・・
●リビングなら、雨の日でもお客様が来る事は当然あります。
そんな時でも楽しめるよう、軒下やテラスなどで屋根を付ける事をおすすめします。
また、日よけなどがあると、ゆっくりと過ごす事ができるでしょう。
●ダイニング・キッチンは、雨の日だとパーティーが中止になったり、屋内で行う事も多くなると思います。
こういった場合には、屋根なしでも良いと思います。
ただしフレームだけのパーゴラを用いる事で、屋根ではないけどルーフを用いた演出をしたり、常緑樹の枝を屋根に見立てるといった演出も効果的です。
●プライベートルームは、環境に左右されにくい事が求められるケースが多いです。
そのため、出来る限り屋根を設置する事をおすすめします。思い切って囲いタイプにしても良いかもしれませんね。
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4.目隠しについて考えよう!
お庭を部屋に見立てるとき、壁があると、明確に空間を分ける事ができます。
こちらは用途だけでなく、敷地条件など他の要素も必要となります。
周りにお家がなければ、そもそも目隠ししなくてもプライベートになりますしね。
部屋の用途の話から考えると・・・
●リビングなら、できるだけ広く空間を使い、かつ自然を取り入れたいため、植栽などある程度の目隠しがおすすめです。
●ダイニング・キッチンは、匂いなどで迷惑を掛けないようにボリュームのある植栽や目隠しフェンスなどで敷地を囲っておいた方が、問題が少ないかもしれません。
●プライベートルームは、目隠し要素は高い方が良いですが、あまりに囲いすぎると圧迫感が心配かもしれません。
その場合は、シェードや目線以上の高さに空間を作ってあげればよいと思います。
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5.ファニチャーについて考えよう!
部屋のイメージが出来上がってきたら、お庭の家具を配置してみましょう。
ここまでくれば、すでに希望のデザインや使い方は決まっていると思います。
あえて部屋の用途の話から、おすすめの商品を考えると・・・
●リビングなら、大人数で座れるゆったり座れるソファーがおすすめです。
特に人工ラタンとクッションの組合せは、リゾート感も出ますので、絵になる空間ができるでしょう。
●ダイニング・キッチンは、BBQ場のような自然を楽しむコンセプトであれば、天然木が馴染むと思います。
汚れが気になるという方には、プラスチック製のテーブル・チェアがおすすめです。
このタイプは、軽いという特徴もあるので、持ち運びが多い場合にも重宝します。
●プライベートルームは、快適性が求められます。
高級志向でも良いですし、安価なタイプでもよいかと思います。
リクライニング機能があるチェアや、飲み物などを置く事が出来るミニテーブルなんかもおすすめです。
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まとめ
ここまで、ガーデンファニチャーを選ぶための流れをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
テーブル・チェアにたどり着くまでに、様々な項目や考え方をお伝えしましたが、内容を簡単にまとめると・・・
1.お庭の使い方を決める
2.その使い方にあったガーデンファニチャーを選ぶ
とりあえずこの2点を忘れなければOKです!
もちろん「一目ぼれ」でガーデンファニチャーを購入する事もあるでしょうし、そういったものほど愛着が湧くと思います。
ファニチャーを際立たせるガーデンプランも可能ではあります。
それでもエクステリアに携わる人間としては、お庭を使う事を考えて、ガーデンファニチャー選びまでしてもらえるとうれしいです。
これはお客様(エンドユーザー)だけでなく、エクステリアプランナー様全体に対しても言える事だと思っています。
ぜひぜひ、これらの話を参考にしながら、素敵なお庭を作ってみて下さいね!!