皆さんカーポートを設置する方法はご存じですか?
近年の住宅地では、多くのカーポートを見かけますが実際に組み立てている場面や施工内容などは知らない方も多いのではないでしょうか?
今回実施に2台用のカーポートの施工現場の体験見学に行ってきましたので、そこで学んだことをみなさんにご紹介いたします。
DIYで組立ができそうかどうかなど、現場の写真や作業コメントをみながら、ご検討を頂けますと幸いです。
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カーポートについて
まずカーポートについてご説明します。
カーポートとは、簡単に言えば、雨風や紫外線から大切な愛車を守ることが出来る便利な商品です。
メリットとしましては、雨風から守れるので、洗車した後に雨が降っても綺麗に保つことが出来ます。
また紫外線からも守れますので、車のボディやワイパーのパッキンなども寿命が縮みにくくなるメリットがあります。
今回設置するカーポートと工事の流れについて
施工するカーポートはYKKAP レインツインポートグランの2台用になります。
このカーポートの特徴は、屋根がアーチ型となっておりシンプルなデザインのためどの住宅にもマッチする特徴があります。
※画像をクリックしていただくと、当店の商品ページが表示されます。
今回の簡単な施工の流れはこちらになります。
1.柱の位置決め
2.ハツリ工事と穴掘り
3.柱仮固定・屋根の骨組み取り付け(梁、前後側面枠、母屋、垂木)
4.柱の固定
5.屋根材の設置で完成の流れになります。
※施工される方によっては順番等が違う可能性があります。
では、最初の施工内容からご紹介いたします。
柱の位置決め
まず始めに、地面の傾斜角度やカーポートのサイズを確認していきます。
また施工説明書には、異なるサイズのカーポートの施工方法がまとめれているので、施工する前に確認することを確認することをお勧めします。
傾斜角度により柱を切り詰め調整しないと水平に設置が出来ないため、柱位置を決める前に注意して確認する必要があります。
次にガス管や水道管などに接触しないか柱を建てた時に障害物などがないかを確認しながら柱位置を決めていきます。
4つの柱位置が決まったら、柱を埋める穴を掘る為にハツリ工事を行います。
ハツリ工事と穴掘り
柱の位置が決まったら柱を埋めるために穴を掘っていきます。
ただし、今回の設置場所がコンクリートのため、柱を埋める部分のみ土間コンクリートを壊す必要があります。
土間コンクリートを壊す工事を専門用語で「ハツリ工事」と言います。
土間コンクリートの構造上、上からコンクリート層→砕石→土の3層構造となっており,上から2層までハツリ工事を行います。
電動カッターで約30センチ角の正方形に切り込みを入れていきます。
切り込みの際に、コンクリートの粉塵が舞ってしまうので、専用の吸引機で粉塵を吸引しながら切り込みを入れていきます。(写真下の掃除機のようなもの)
集塵機とカッター
正方形に切り込みを入れたら、切り込みに沿ってハツリます。
ハツリの際に使用する機械が「ハツリ機」となります。
道路の工事などで使用されるイメージですが、エクステリア商品の設置工事でもよく使用されるそうです。
コンクリートハツリの様子
ハツリをしていくと土間コンクリートの鉄筋が見えてきます。鉄筋の周りを上手にハツリながら鉄筋を電動カッターで切断していきます。
火花が飛ぶこともありますので、注意が必要です。
正直この作業はメチャクチャしんどいです。壊しすぎないように慎重に根気強く対応をしていきましょう。
ホールディガー
砕石までハツリが終わると地面(土)が見えてきます。沿い面が見えたらハツリ機から「ホールディガー」を使って穴を掘っていきます。
穴の深さは地面から、55センチ程の穴を4つ角に掘らなければなりません。実際に穴掘りを体験をしましたがとても大変な作業でした。
ホールディガー自体も重量があり地面が粘土質だったため55センチまでの深さに到達するのに1時間弱程の時間がかかってしまいました。
もちろん職人の方は20分~30分程度で掘っていたので、プロの方はさすがだなと思いました。
55センチまで掘り進めたら最後に床底を転圧するために「タンパー」で穴底を平らにして穴掘りの作業は終了です。
その際に、掘った土が(残土と言います)かなりの量が出るので要注意です。
柱仮固定・屋根の骨組み取り付け(梁、前後側面枠、母屋、垂木)
穴を掘った場所に実際に柱を設置していきます。
その際に、傾斜に合わせて柱の長さを調整していきます。
4本の柱が垂直に、かつ水平に建てれるように土嚢やクランプを使って仮固定していきます。
柱の仮固定の様子
仮固定ができたら、前後の梁を組み立て行きます。前後の梁を組み立てる作業も体験することが出来ました。
柱と梁の接続部分には、一番負荷がかかりますので部材も重たく取り付けが大変でした。
梁について
前後の梁を取り付けたら、前後側面枠の取り付けを行い、枠の取り付けが終わったら母屋(もや)、垂木(たるき)を取り付けを行います。
母屋を取り付ける前に予め緩衝材というクッション材を取り付けてから梁に取り付けを行います。母屋は、赤の矢印が指す太い部材になります。
母屋の取り付けが完了したら垂木をビスで母屋に取り付けします。垂木は黄色の矢印が指す細長い部材になります。
屋根の骨組みを組立する様子
画像を見ていくと、だんだんとカーポートの姿形が見えてきましたね。
屋根の梁・枠・母屋、垂木の取り付けが終わったら柱を固定します。
柱固定
仮固定している柱をコンクリートを流し込み固定していきます。
最終調整として、柱が垂直、水平に建てているか確認をしコンクリートを混ぜていきます。
コンクリートを手練りする様子
コンクリートの作り方としては、セメント+砂利+砂+水を混ぜて作るものになります。
配合の分量は人ぞれぞれで、現場や天気によっても分量を変更するそうです。
コンクリートを流し込む様子
適度な分量で配合したコンクリートを柱を設置する穴に流し込みます。
コンクリートが完全に固まるまで1日から2日程待ちます。
構造材完成の様子
今回の施工現場はここまでの作業でした。
この先の作業としては、柱が固定されていることを確認し、屋根材を取り付けて完成になります。
今回の施工の流れは、柱位置を決め→ハツリと穴を掘り→柱仮固定・屋根の骨組み取り付け(梁、前後側面枠、母屋、垂木)→柱をコンクリートで固定→屋根材(ポリカ屋根)取り付け→完成との流れになります。
まとめ
ここまでカーポートの施工の内容をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
ご紹介の施工現場は、屋根の設置までは終わりませんでしたが、通常であれば屋根を取り付けた後にコンクリートで柱を固定する所まで出来るそうです。
今回の施工で、カーポートを施工するときに重要な点だと思ったことは、
1.設置する前に障害物などに接触しないか確認すること。
2.管(水道管.ガス管)に接触しないか確認すること。
3.カーポートが水平に設置できるか、勾配の把握ができていること。
この3点が重要だと現場で学ぶことが出来ました。
もしカーポートの購入をご検討されている方は、カーポートの設置前に確認してから施工をお願いすることをおすすめいたします。
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