カーポートを設置したというお客様から「カーポートから雨漏りがする」というお話を聞くことがあります。
実はこの雨漏りには様々な要因があるのをご存じでしょうか。
ここでは主な5つの要因と、その解決策についてご紹介したいと思います。
結露
カーポートの中で一番多い原因の一つです。
よく冬場の窓やサッシに付いているアレです。特にセッパンカーポートで多く発生しますが、通常のアルミ平板カーポートでも発生することがあります。
完全に防ぐ方法はありませんが、セッパン屋根の場合、ペフ付の商品を選ぶと軽減することができます。
ペフとは断熱材の一つで、セッパン屋根についているものについては、薄い発泡スチロールのようなイメージの商品です。
しかしこのペフについては問題もあります。それは劣化してしまうことです。
経年変化によってボロボロ落ちてしまうことがあるのです。そのため当店では極力ペフなしの屋根をお勧めしています。
水の逆流
こちらもセッパンカーポートでよくある事例です。
通常セッパンカーポートは前(敷地によっては後)に傾斜がついており、そちらに雨水が流れるようになっています。
しかし台風などで強い風が吹くと、水がこの傾斜を逆流して、屋根を伝って梁のところなどで水が落ちてしまいます。
対策としては、例えば三協アルミで販売されているオプションの水止め面戸があります。
下の写真のような蓋を付けることで、水の侵入を防いでくれます。
雨樋のつまり
雨を流すための雨トイがつまることで、水が飽和してしまう減少です。
発生してしまう原因の多くが落ち葉が詰まることです。近くに樹がある場所やシンボルツリーが近くにあると問題が発生しやすいです。
対策としては、当たり前のことですが掃除をすることです。掃除する場所としては、水が落ちる場所と水を受ける場所の2か所となります。
最近のカーポートはエルボとよばれる落ち葉を掃除しやすい機構を備えています。
しかし屋根の上なので、詰まっているかどうかが分からないですよね。
その場合には三協アルミで販売されているスケルトンエルボといったオプションがおすすめです。屋根の下からつまり具合を確認することができます。
また水を受ける樋部分には落ち葉除けネットを付けることをおすすめします。
網によって落ち葉が堆積するのを防ぎつつ、水は網を抜けてトイを流れるようになります。
このオプションはほとんどのメーカーで採用されているので、気になる方はカーポートと一緒にご注文下さい。
コーキングの劣化、コーキング忘れ
アルミカーポートは数種類のビスを用いて組立をします。そのため一部の場所でコーキングをする必要があります。
コーキングは劣化をするので、何年も経つとコーキングが弱くなり水が浸入することになります。
対策としては劣化したら再度コーキングをして下さい。
コーキング忘れはいわゆる施工不良です。コーキングをする場所はメーカー組立説明書に記載があり、決まっています。
指定された場所にコーキングをしないと、当然のことながら雨漏れの原因となります。
忘れやすいのはアルミと樹脂キャップを合わせる部分と、縦トイを接続する部分です。特にDIYで施工される場合には注意して下さい。
塩害
当店でも最近聞いたのですが、アルミの平板カーポートなどを海に近い場所で建てたとき、塩がパネルとアルミ材の間に付着し、体積することで若干の雨漏りが発生することがあるそうです。
正直私もそういった現場に遭遇したことはありませんので、あまり頻繁に起こる現象ではないかと思いますが、地域によっては頭に入れておいても良いかもしれませんね。
さいごに
このようにカーポートの雨漏りには様々な要因があります。
何が問題であったのか原因を究明し、同じことが起きないように適切な対策をとるようにしましょう。