物置を安く購入する方法の一つに、ホームセンターの展示処分品があります。
実は多くのホームセンターで、お店に展示している物置を定期的建て替えしています。
この建て替えする物置が、通常よりも安く販売されるという訳です。
イメージとしては、自動車屋さんの試乗車販売や家電屋さんの展示品限りの特別価格に近いかもしれません。
地域や店舗によっては、定価の半額で販売されていることもあります。
ここで問題になるのが、物置の解体です。
展示物置をそのまま運ぶことは、サイズ上困難なため、一度解体をしてから再組立をする必要があります。
ホームセンターに解体と再組立をお願いすることも可能(むしろそちらを依頼する方がほとんど)ですが、ここではDIYで解体ができないかを考えてみたいと思います。
物置の解体について
物置の解体の流れについて、まずはこちらの動画をご覧ください。
こちらは当店のショールームで展示されていたヨドコウ×コールマン物置(大きさはLMD-2215サイズ)の解体の様子です。
こちらを元に解説をしていきたいと思います。
※組立説明書をそのまま逆にして全てを解体するのではなく、あくまで再施工しやすいように解体をしています。
よくある処分する前提の解体ではありませんので、ご注意ください。
必要な道具を確認しよう
必要なもの
・脚立
・軍手
・段ボール(部材を保護できるものであれば、段ボールでなくてもOK)
・運搬用の車(トラック)
あると便利なもの
・電動ドライバー
・作業用のポケット(ネジを入れるのに便利)
STEP1 段ボールを敷く
地面(アスファルトや土)に直接部品を置くと、傷の原因になります。そのため部材の仮置き場に段ボールなどを敷いておきましょう。
また物置の床に段ボールを敷いておくと、床へのキズを防ぎやすくなります。
STEP2 棚板と扉を外す
棚板は作業の妨げになりますので、最初に外しておきましょう。
その後扉を外しますが、ヨドコウの場合は吊り戸となっております。
そのため外すのにはコツがいります。組立説明書や構造を確認しながら慎重に作業しましょう。
錠については取付したままにしてありますが、運び方によっては、解体してもかまいません。
STEP3 壁パネルを外す
ヨド物置は柱構造となっているため、壁パネルから取り外しをします。
小型物置や物置の種類によっては、先に屋根を外す場合もあります。
予期せぬ場所が固定されている場合もありますので、しっかりと部材やネジを外していることを確認しておきましょう。
STEP4 鼻隠し(正面)を外す
屋根をぐるっと囲う形で取付されている部材です。
ヨドコウは上からネジを外す必要がありますので、脚立は必須です。
側面の枠については、後で取り外しをしますのでこのままです。
STEP5 屋根材を外す
屋根材は下から固定されています。しっかりとネジを取るようにしましょう。
その後に屋根を外すのですが、他の部材にぶつけないように慎重に作業をしましょう。
簡単に外しているように見えますが、ここはポイントの一つです。
STEP6 間柱を外す
間柱は差し込むような形に設計されています。
固定しているネジがしっかりはずされているか確認をしてから丁寧に作業をしましょう。
STEP7 左右の枠を外す
左右の枠を外すと、前後の枠の固定が甘くなるためフラフラします。
そのため前後の土台を固定しているネジが、重要となってきます。
取り外ししやすいネジだからといって、最初に取り外さないよう注意が必要です。
簡単に倒れたりはしないですが、もし外していた場合は、再度取付した方がよいかもしれませんね。
STEP8 前後の上枠を外す
前後の上枠を外します。
くぼみ部分に上からはめ込むようにのせているので、ネジをとるとすぐに落下するというものではありません。
慎重にゆっくりと作業を進めるように心がけましょう。
STEP9 柱を外す
柱は外からネジを留めています。
今回は狭い場所でも電動工具を使える特殊な工具を使用しています。
作業スペースが狭い場合、物置を少し手前にずらすなどの作業が必要になるかもしれません。事前に注意しておきましょう。
STEP10 床板を外す
床板は端から順番に外していきます。
こちらも簡単に外していますが、こちらもコツが入ります。
程よい衝撃を与えながら、リズムよく作業するのがポイントです♪
STEP11 土台を外す
ここまでいけばほぼゴールです。
焦らずじっくり作業を進めましょう。
物置の解体そのものは、これで完了です。ブロックは別料金の場合もありますので、注意しましょう。
※物置とブロックを一緒に運ぶと、傷がつく原因にもなりかねないため注意が必要です。
プロにお任せしたので、ここまでの作業で約45分前後で完了しましたが、DIYでの解体を考えた場合は、少なくとも半日は見ておきましょう。
ここから段ボールなどで養生(キズがつかないように保護)をして、車に積む必要があります。
この作業が実は手間で神経を使います。
解体して終わりではないということは、しっかり覚悟をしておきましょうね。
最後に
このように物置を解体する場合、どうしてもキズや凹みが発生します。
また屋外に展示をしていますので、まったく綺麗な状態ということはありません。
そのことを理解した上で、自分で解体・再施工をDIYするかどうかを判断しましょう。
※目安ですが、解体再施工をプロにお願いすると、通常の組立工事代の1.5倍~2倍ぐらいの金額がかかります。
メーカーカタログで22,000円の標準組立費となっている場合、解体費が11,000~22,000円、組立費が22,000円、合計33,000円~44,000円という具合です。
もちろん地域や物置のサイズなどでも異なるかとは思いますが、参考にしてみてください。
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