グレーチング溝蓋とは?
グレーチングとは道路・歩道等の排水路にかける蓋のことを指します。 よく見かけるけど実際どういうものなのかを詳しく知らないという人も少なくはないのではないでしょうか。 実は、排水路のうえに掛けるだけのただの溝蓋ではなく、グレーチングには快適な街づくり・環境づくりへの大切な役割があるのです。 当ページではヨドコウの「ヨドグレーチング」を例にご紹介していきます。 グレーチングの役割 では、グレーチングは皆さんが暮らす街中においてどのような役割を持っているのでしょうか。グレーチングには主に降雨時の排水を目的としています。グレーチングが無い場合、豪雨の際、しっかりと水路が確保できず水が溢れてしまい、冠水の原因にも繋がります。それだけではなく、人や物が溝に落ちてしまうといった危険性も挙げられます。以上のことから、皆さんが安心して暮らすことができる街には、今やグレーチングは欠かすことができない存在となっております。 一般グレーチング ■みぞぶたタイプ道路・駐車場・公園などで多く使用されている一般的なグレーチングです。グレーチングのみでも使用可能ですが、ヨドグレーチングのみぞぶたの場合、別途、アンカー付きの受枠を取り付けることでグレーチングが固定されより安全にお使いいただくことができます。 ■かさあげみぞぶたタイプかさあげみぞぶたタイプのグレーチングは通常のグレーチングと異なり、側溝部が高く作られているという点が特徴です。そのため、設置する場所の溝が高く、通常のみぞぶたタイプのグレーチングでは設置しても高さが余ってしまうといった場合でも、かさあげみぞぶたタイプなら対応することができるといった場合がございます。 グレーチングの構造・用語 メインバー → 荷重を支える主部材です。クロスバー → メインバーとクロスし、圧接される横部材です。エンドプレート → メインバーの切断端面に溶接される部材です。左図グレーチングの構造図となります。一般的なグレーチングの素材はスチールですが、ステンレス・FRPといった材質のグレーチングも増えてきております。各メーカーによって多少グレーチングの素材・構造は異なる場合がございます。 メインバーについて ■普通目(並目)タイプと細目タイプ 普通目と細目タイプではメインバーのピッチの幅の間隔が異なります。普通目タイプでも自転車や車椅子などの車輪の落ち込みを防ぐように作られておりますが、細目タイプではより細かなピッチによってハイヒールのかかとや小物の落ち込みまでも防ぐことができます。そのため、普通目タイプよりは少しお高い値段構成になっております。 ■つぶつぶタイプとノンスリップタイプ メインバーの表面の形状によって、つぶつぶタイプとノンスリップタイプの2種にわかれます。つぶつぶタイプには表面につぶつぶ模様を等間隔に配置することで滑り防止効果を発揮します。ノンスリップタイプには表面に多様な突起を設置し、あらゆる方向からのスリップを防ぎます。つぶつぶタイプは歩行者通路、ノンスリップタイプは車両通路に設置される場合が多いです。 荷重条件について グレーチングを車道に設置する場合はグレーチングの設計荷重について注意が必要です。大きくわけて下記の6種類にわけられます。 トレーラーやトラックなど大型車が通る車道では荷重設定が低いグレーチングを設置すると非常に危険です。車の重さに耐えることができず、グレーチングが壊れてしまう可能性があります。設置する場所にあったグレーチングを選びましょう。
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