11月28日は「いいにわ」の語呂合わせで、エクステリアの日として制定されています。この日は平成26年に制定され、まだ4年しか経っていない、非常に若く、まだあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
せっかくのエクステリアの日なので、「いいにわ」について、個人的に考えてみたいと思います。
そもそもいい庭とは
「いい」には色々な意味にとる事が出来ます。「居心地のいい」「気持ちのいい」「センスのいい」「眺めのいい」「植物の育ちがいい」「ちょうどいい」「使い勝手のいい」「風通しのいい」・・・
少し調べるだけで多くのキーワードが出てきます。そしてほとんどの写真は、きれいなものばかりです。でもそれって万人にとっての「いい」なのでしょうか。
例えば植栽がたくさんあるお庭は、ガーデニングが好きなお家にとってはは良い庭になるでしょう。しかし植物を育てる時間が取れない共働きの家庭では、手間がかかるお庭は良い庭とは言えないでしょう。
花壇やテーブル・チェア、パラソルを品よくならべ、石張り等で飾ったお家は、大人にとっては使いやすいものになるけれど、庭を走り回りたいと思っているお子様には危ないかもしれません。
風通しのよいお庭は、もしかしたら目隠しになるようなものがなく、プライベートでBBQなどを楽しみたい方には良くないかもしれません。
私はいい庭の明確な定義はなく、「使う人が納得した庭」が正解だと思います。DIYで何年もかけて作った庭は、自分好みの形やデザイン、使い方になっているので、きっと住む方にとっては良い庭でしょう。
逆にエクステリアプランナーが提案してくれた綺麗なガーデンでも、使いにくかったらそれはいい庭とは言えないでしょう。
私が一番おすすめしたいのは、お庭で何をしたいのかを考えることです。
これは例えば、「とりあえずウッドデッキが欲しい」ではありません。
「お庭で家族の団らんの場所が欲しい。家から手軽に庭に出る事ができて、食事ができるような場所が欲しい。」
その手段として、ウッドデッキや人工芝といったエクステリア商品が出てくる。といったイメージです。
元々何がしたいかが、生活シーンがはっきりしていれば、例えばガーデングッズやBBQグリルなどの商品も合わせて選ぶことができるでしょう。
その上で、ストーリーを語ることが出来ればさらに良いと思います。例えば「リビングのここから見た景色が最高になるように、ここにシンボルツリーを置いたんです!」といったことを、来客された方に伝えることができるかどうかということです。
ただ漠然とガーデンプランニングをするのではなく、しっかりとゾーニングをしたり、お庭の中で○○な空間と名前を付けるぐらいの勢いでイメージを作るのもよいでしょう。
お庭についてのあれこれを考えること、それがいい庭づくりの第一歩だと思うのです。
ちなみに私の思ういい庭は、落ち着ける場所です。縁側があって、のんびり読書をしたり暖かいお茶が飲んだりできるような小さな空間です。
あまり手入れをしすぎない、自然な感じがよいと思います。普段パソコンに向かって仕事をしているからかもしれませんね。