日本でも人気の高いイングリッシュガーデン。エクステリアいっぱいに溢れる草花に憧れる方も多いのではないでしょうか。
植物の特性やつくり方のコツを知っていれば、ご自宅の庭をイングリッシュガーデンのようにすることができます。
イングリッシュガーデンは18世紀頃、イギリスで始まりました。
それまでヨーロッパでは人の手によってきれいに植えられた庭が主流でしたが、イングリッシュガーデンは庭にある自然を楽しむ目的でつくられたものです。
そのため、広さはあまり関係なく植物の配置が重要なポイントになります。
イングリッシュガーデンを本格的に楽しめるのは3年目ぐらいからと言われており、最初はできる範囲から少しずつ植物を増やしていくとよいでしょう。
徐々にいろいろなアイディアが浮かんでくるので、ひとつずつ実践してみるのも楽しみのひとつです。
いざ、イングリッシュガーデンをつくってみようと思っても何から始めてよいか分からないですよね。
ガーデンのデザインを最初に決めておくと、植物を選びやすく、後からの作業もスムーズに行えます。
デザインは憧れるイングリッシュガーデンを参考にするとよいでしょう。
ガーデンには植物以外のアイテムも配置しますが、できるだけ自然の素材で統一すると馴染みやすくなります。
テラコッタ製の鉢や石やレンガでできた花壇、ベンチやテーブルを置く場合は木製にするなど、自然感を邪魔しないものを選んでください。
植物の配置は同じような品種や色合いのものを植えたら、隣の花壇には別の品種や色を植え、自然な境界をつくるのが基本です。
また、一番手前に背丈の低い草花、奥に行くほど背の高い草花や低木を植えると遠近感によって全体が広く見えます。
それぞれの草丈がそろっていないので自然な雰囲気でまとまり、後からのお手入れも楽ですよ。
草花の種類には多年草、一年草、宿根草があります。多年草は何年も枯れずに育てることができ、毎年花を咲かせるのが大きな特徴です。
一年草は短命ですが、生命力に優れているので、ガーデニング初心者でも気軽に育てることができます。
多年草と一年草は比較的管理がしやすく、イングリッシュガーデンに最適です。
宿根草も地上に出る部分は枯れてしまいますが、暖かくなると芽が出るので、多年草のように繰り返し花を楽しめることができます。
植え付けた後にちゃんと根が張らないと育ちにくいので、園芸に慣れないうちはなかなか上手くいかないかもしれません。
また、むき出しになっている庭の地面を覆うグランドプランツ、ほかの植物が枯れてしまう寒い季節に緑を演出する常緑樹もイングリッシュガーデンに欠かせない植物です。
イングリッシュガーデンのテーマは自然なので、ナチュラルな景観を意識してつくりましょう。
オリジナルのアイディアで素敵な庭を完成させてくださいね。