外構を考える際に、重要な項目の一つが表札とポストとインターホンの位置関係です。 機能門柱であればそれぞれの位置や高さが決まっていますが、ブロック塀を門袖とする場合には、配置を考える必要が出てきます。
ここではそれぞれの位置関係について考えてみたいと思います。
埋め込み型はブロックに合わせてポストを配置するため、水平・高さの位置は限定されますが、ポストが壁の裏側に飛び出します。
ポストの高さは、パナソニックのユニサスの組立説明書によると、GL(地面)からポストの天面まで1400mm~1600mmが推奨高さとされています。
ただしYKKAPやリクシルの機能門柱のポスト高さを見ると、1000mm~1200mmが製品高さとなっています。これはインターホンとの位置関係も影響しています。
あまりポストの高さが低いと使いにくいですが、天板までの高さを1.1m~1.5mぐらいがちょうど使いやすい高さと言えるのではないでしょうか。
水平方向については、袖壁のデザインや幅、インターホンの位置、外構プランによって変わりますが、壁の中心をポストの中心に合わせることが多いようです。
パナソニックのインターホン子機VL-V577の施工説明書によると、地面からの高さ1450mmを推奨しています。
カメラのモードによっても変わりますが、ワイド設定の時にカメラから500mm離れたところで、950mm~1950mmの間を映すことが出来ます。
多少高さが前後した場合も、カメラの角度の変更で対応できますが、通話機能の事を考えると、あまり高すぎても低すぎても使いにくくなるでしょう。
水平方向の位置関係については、袖壁のデザインや幅、インターホンの位置、外構プランによって変わりますが、アプローチ(通路側)に寄せて取付することが多いようです。
ロートアイアン系の表札であれば、壁の中心が多いですが、正方形デザインであれば、どちらかに寄せることがあります。
高さについては、少なくともポストやインターホンと同等、ないしはそれ以上の高さに取付することが一般的です。
照明の位置については、照明の種類によって異なります。門柱灯・表札灯など、照明によって性質が異なるためです。
門壁の上端ないしは表札の上に取付し、周辺を明るくする商品が一般的ですが、表札そのものを照らしたり、スポットライトで下から門壁を照らすような使い方もあります。
そのため大きな決まりはないのですが、照明の取付方法によってはカメラに光が映りこむことがあります。
この問題はプロのエクステリア専門店でも発生することがあります。要注意です。
デザインだけでなく、使い勝手のことも意識して、後悔しないエクステリアを実現して下さいね。