エクステリア業界でテラスというと、大きく2つのとらえ方があります。
1つはテラス屋根。こちらは後付の簡易的な屋根のことで、主にアルミの柱とポリカーボネートの屋根材で構成されています。洗濯物干しスペースを作るときに設置することが多いです。
もう一つは窓から軒先に床を伸ばしたようなスペースです。白いタイル貼りのイメージが一般的でしょうか。
テラス囲いやガーデンルーム、サンルームなどと合わせることも多く、趣味を前面に出したおしゃれな多目的空間といったところでしょうか。
どちらの「テラス」を希望しているか、しっかりと目的を把握した上で商品を選ぶ必要があります。 今回はそれぞれのテラス選びのポイントや探し方、予算感をご紹介したいと思います。
例えば洗濯物干し用の屋根として考えている場合、1階に設置するのか2階のバルコニーに取付するのか、1階の場合はリビングの前なのか勝手口の前なのかといった計画です。
これは部屋の間取りや生活動線、近隣からの視線などを考える必要があるので、実際に生活している人が検討するのが一番です。 これによって、取付に適切なサイズが変わります。
次に建物の構造を調べる必要があります。一般的なテラス屋根は建物の柱にビスで固定をします。そのため軽量鉄骨やALCや特殊な構造をしていると、取付が出来ない場合があります。
建物に取付をしない独立テラスという商品もありますが、建物の壁からすき間を空ける必要がある、商品代が一般的なテラス屋根と比べて高いといったデメリットもありますので、問題が無ければ前者を選ぶことが多いです。
探し方は大きく2種類、インターネットで「テラス屋根」と検索すると、販売店や工事店が掲載されます。設置工事も考えている場合は、「テラス屋根 工事」でショップが紹介されます。
テラス屋根だけを取付するのであれば、地元の工事店よりもネットショップの方が安い傾向にあります。
地元のエクステリア専門店はどちらかというと、お庭の造成を含めた複合工事が強い傾向にあります。
もう一つはホームセンターで話を聞くことです。カインズやDCMといったお店なら、実物を見る事ができることも多く、またオリジナル商品は価格が安い点もポイントです。
予算感はサイズにもよりますが、一般的なテラス屋根なら工事付で10万円~20万円ぐらいを目安としておくとよいでしょう。 商品代だけですと、送料込で7万円~が目安となります。
ガーデン系の雑誌を見る、インターネットで「テラス タイル」「サンルーム」「ガーデンルーム」などの言葉を画像検索すると良いと思います。
イメージを膨らませるには、まずは写真を見る事が一番です。 デザインや使い方のイメージを膨らませたら、次はプロにしっかりと相談しましょう。
実際の施工事例やお庭や使い方にあったテラスの提案をしてもらい、図面を書いてもらうことをおすすめします。
テラスだけでなく、お庭全体をコーディネートしてもらうようなイメージですね。
こういったテラスは、インターネットの会社よりも地元のエクステリア専門店に相談した方が、細かい打ち合わせや提案を受けることができることが多いです。
「○○市 エクステリア工事」といったキーワードで検索をすると、近くのお店が出てきます。一般的には3社ほど相見積もりをとることが多いです。
面倒くさがらずに色々と話を聞くようにしましょう。
予算感はデザインによってピンキリです。50万円前後で納まるものもあれば、数百万円かかるような現場もあります。
また工事とは別に、デザイン料がかかる場合があります。これは図面を描いた時点で発生するため、工事の依頼をしない場合でも発生してくる金額となります。
相場はだいたい0円~3万円が多いでしょうか。
昔は無料である事が当たり前でしたが、最近は有料となっているお店も増えています。
有料であるが故の時間をかけたしっかりとしたデザインやコンセプトを聞くことが出来ますので、個人的にはココにはしっかりお金をかけるべきだと思います。
ここまでエクステリアにおけるテラスについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
自分の求めるお庭を探すのにも知識が必要です。色々な選択肢を確保するために、しっかり時間をかけて色々調べて、後悔しないテラス作りをしてくださいね。