雨の日、庭や通路に水が溜まって、ぬかるみになってしまう…。そんなお悩みの声をよく耳にします。
特に梅雨や台風の時期は雨が何日も続いてしまうと水はけが悪くなってしまいがちです。
水たまりができやすい庭には特徴があります。まず一番多いのが「土が粘土質」なことです。
水を吸収しやすいため、日当たりがよい場所でもなかなか水が引いてくれません。
また、区画化など、整地の仕方に問題がある場合も同様に水はけが悪くなります。
工事の際に地面に凹凸ができてしまい、窪みに水たまりができてしまいうことも多くあります。
排水設備があっても、排水路をしっかりと設置して水が流れるようにしていなければ、何も意味がありません。
雨が降って、翌日中に水が引くくらいなら問題ないですが、2日以上も引かないようであれば、対策が必要といえるでしょう。
庭の水はけをよくするにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは具体的な対策をご紹介いたします。
もっとも簡単に行える水はけをよくする方法です。砂利を敷くことで土地に直接雨水が染み込まず、ぬかるみもできにくくなります。
比較的簡単でコストもあまり掛かりませんが、徐々に砂利が土に沈み込んでしまうので、最初にしっかりと地面を固めておくとことが長持ちさせるポイントです。
可能であれば年1回は砂利を足すなどのメンテナンスを行うと良いでしょう。
さらに砂利の下に雑草シートを下地として張ると、雑草が生えにくくなるうえに水もあまり浸透しません。
雨水浸透桝とは庭中の雨水、雨どいなどから水を集める設備のことです。
雨どいの周囲に設置されていることが多いので探してみてください。枡蓋は必ず網目のものに交換しましょう。
穴の開いたパイプから雨水を桝に集めて、側溝や下水に流す方法を暗渠排水といいます。
排水に使用する管は全体に無数の小さな穴が開いていて、そこから排水する仕組みです。ホームセンターなどで購入できるので、自宅の庭に合ったものを選びましょう。
もし、雨水浸透桝がない場合はDIYで取り付けるのも一つの方法です。
①水たまり部分を直径60㎝、深さ60~80㎝まで掘る
②水が浸透するか、実際に水を流して確認してみる
③枡を設置する下にバラス(砕石)を10~30㎝ぐらいの厚みで敷く
④枡を固定し、周囲にバラスを敷きながら、浸透枡を据え付ける
⑤表面の土を5㎝ほど戻し、網目のフタをして完了
砂利や土が入ってしまうと水はけが悪くなってしまうので、マス蓋の裏にネットを張るのもおすすめです。
暗渠排水もDIYで設置することができます。
①浸透枡を必要ヵ所だけ設置する
②掘り穴30㎝に暗渠水管を設置する
③下にパイルを敷いて管を置き、浸透枡の横側にドリルやのこぎりなどで穴を開けて、パイプ管を差し込む
庭の水たまりはそのままにしておくと靴や車のタイヤに泥がついて汚れたり、ぬかるみに足元が埋まってしまったりと面倒です。
自分で水はけをよくすることができるので、DIYが得意な方は挑戦してみてはいかがでしょうか。