住宅の長期保証でテラス屋根を諦めない!商品選びのコツとは
昨今のハウスメーカーの建てる住宅は、長期保証が一般的です。50年保証、100年保証・・・様々な安心が生まれています。 しかし長期保証であるが故に、様々な規約があります。その一つが構造体の改造です。 改造というと大げさですが、勝手に柱にビスで固定したりすると保証の対象外になることがあります。 ここで問題になるのが、テラス屋根やサンルーム(テラス囲い)です。これらの商品は、建物の外壁にビス止めをするためです。 テラス屋根は洗濯物干場として重宝します。 ここでは長期保証のあるお家でテラス屋根を諦めたくないという方のために、テラス屋根取付完了までの流れについてご紹介します。 1.ハウスメーカーにテラス屋根の取付ができるか確認をする 先ほどもお伝えした通り、テラス屋根を取付することで長期保証がなくなる場合があります。 実際に無くなるかどうかは施工店では判断が出来ません。そこでハウスメーカーに確認をしてみましょう。 担当の営業さんがいれば、「私の家にテラス屋根を取付しても大丈夫ですか」という形で確認すればだいたいOKです。 問題なければ、特に気にせずに通常のテラス屋根をお探し頂ければ大丈夫です。 もし保証の問題でNGと言われた場合でも諦めることはありません。独立テラスに絞って商品を探せば解決することができます。 また住宅メーカーによっては、メーカー指定の施工業者(職人)でないと、取付は許可できないという場合もあります。 その場合は、施主支給という商品はお客様自身が購入し、組立はプロの施工業者に依頼する方法もございます。 そちらをご相談頂くと、お値打ちに工事ができる場合がございます。 ところで、テラス屋根と独立テラスの違いは何なのでしょうか。 2-1.通常のテラス屋根とは 通常のテラス屋根とは、建物の構造体(柱など)に固定をするテラス屋根です。下記画像のような商品と取付方法です。 このタイプの特徴は、バリエーションの豊富さと価格の安さです。 サイズはもちろんの事、色、デザイン、強度など豊富に選ぶことが出来ます。 安いものであれば、1.5間×6尺サイズのテラス屋根が工事付で7万円代に収めることも可能です。 また木調タイプやパーゴラデザイン、出幅3m(10尺)以上の商品もあり、敷地に合わせた商品を選ぶことが可能です。 2-2.独立テラス屋根とは 建物の壁に固定をせず、柱だけでテラス屋根が独立して建つ商品を言います。 外壁に固定をしないため、建物への影響がほとんどない点がメリットとなります。 デメリットとしては、壁に固定していないため、テラス屋根は若干揺れます。 そのため商品にもよりますが、100~150mmは建物との間にすき間を空ける必要があります。 そのため雨が入ってくる可能性があります。 また柱だけで固定をするためには、材料自体がしっかりしていないといけません。 そのため柱などの部材が太くなり、商品定価自体が高くなります。またサイズについても通常のテラス屋根に比べてバリエーションが少ないです。 独立テラスが欲しくて取付するというよりも、独立テラスしか選べない方が購入すると考えた方が良いかと思います。 実は独立テラスには、さらに3つのバリエーションがあります。次章にてそれぞれの違いについてご紹介します。 2-3.柱の位置について どの柱を選ぶかの基準は建物の基礎の形状です。 布基礎の場合、建物の外側に基礎が飛び出しているため、基礎をよける事ができる基礎にする必要があります。 ベタ基礎の場合、建物の基礎が外に出ていないため、壁側に柱を建てるテラス屋根を選択することができます。 どのような違いがあるのでしょうか。 ●柱が外側に立つタイプ メリット:建物の基礎を気にしなくてもよいので安心。前面パネルを取付しやすい(サポート柱が必要な場合あり)。 デメリット:ブロック基礎に干渉する場合がある。特に前面に広い空間があるときに、柱が邪魔に感じる。 おすすめ商品 商品ページは画像をクリック リクシル テラスSC 商品ページは画像をクリック 三協アルミ レボリューD 商品ページは画像をクリック YKKAP レセパ Lタイプ ●柱が内側に立つタイプ メリット:リビングから見た景色が良い(柱が見えないため)。通路の邪魔にならない。 デメリット:建物の基礎が出てきた場合、施工できない。(事前にハウスメーカーの担当に確認をしておくことをおすすめします。)価格が高め。 代表商品 >> 四国化成 バリューテラス 独立式 ●柱が真ん中に立つタイプ メリット:建物の基礎もブロックの基礎もよける事ができる。建築面積に不算入(オプションのすき間ふさぎ材を付けない場合)となる。リビングからの景色が比較的邪魔になりにくい。 デメリット:狭いスペースに設置する場合、通路の妨げになる。いいとこ取りともいえるしどっちつかずともいえる。 おすすめ商品 商品ページは画像をクリック リクシル テラスVB 商品ページは画像をクリック 三協アルミ セパーネ 商品ページは画像をクリック YKKAP レセパ Tタイプ 簡単にメリットとデメリットを記載しましたが、ポイントをまとめると・・・ 1.建物がベタ基礎の場合、一番デメリットが少ないのでおすすめ。 2.テラスの設置スペースが狭い場合、柱が外側にある方が使い勝手が良い。ただし柱を建てるために、ブロック基礎を一部壊す可能性がある 3.スペースが確保できるお庭前のリビングに取付する場合は、柱が真ん中に立つタイプがおすすめ 3.まとめ 長くなりましたので、長期保証住宅にテラスを取付するまでの流れについてまとめると・・・ 1.ハウスメーカーにテラス屋根の取付が問題ないかを確認する。 2.問題がなければ、希望のテラスを選ぶ。保証の問題が出る場合は、基礎の形状を確認し、独立テラスの設置が問題ないかを確認する。 3.ハウスメーカー指定の施工業者しか対応できない場合は、施主支給について確認してみる。 4.DIYする場合は商品を注文する。不安な方はエクステリア専門店に見積・工事を依頼する。 という流れとなります。 ここでの一番のポイントはハウスメーカーへの確認です。 何度も確認をしなくても良いように、ここでの内容をしっかり把握しておきましょう。 テラス屋根専門店に移動する
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