外構工事において、フェンスは重要な役割を持ちます。隣地や道路の境界としての柵の意味だけではなく、プライバシーの確保のための目隠しや防犯対策、庭の雰囲気作りに防音・防風など様々です。
特にアルミフェンスの目隠しについては、さらに完全目隠し、ルーバー、半目隠し、縦目隠し、横目隠し、防音、アルミ色、木調色などさらに細かい分類することがあります。
一体どのような違いがあるのでしょうか。 それぞれ比較しながらご紹介したいと思います。
完全目隠しは、カンタンに言うとパネルです。本体部分からは風が抜けない仕様となります。
それに対してルーバーは羽パネルを重ねるようなデザインで、若干の風を通しながら目隠しをする構造となります。
現在のアルミフェンスの主流は、ルーバータイプで完全目隠しフェンスは少ない傾向にあります。台風や突風の際に、少し風を通す構造の方が安全だからです。
迷ったらルーバーフェンスを選ぶ事をおすすめします。
半目隠しは横(縦)のパネルとパネルの間に若干のすき間があるデザインで、ほどよい目隠しをすることができます。
プライバシーは確保したいけど、完全に閉じると圧迫感が生まれる。風の通り道なのでルーバーでも不安。完全目隠しは不審者が敷地内に侵入すると、外から見えなくなるので不安。といった考えの方に人気です。
特に明確な規定はありませんが、目隠し率(フェンス1枚に対して、正面から見た際の目隠し部分の割合)80%以上を目安にすると良いと思います。
これはパネルの向きの違いです。縦長のパネルを組み合わせるか横長のパネルを組み合わせるかです。
どちらにするかは好みの部分が大きいですが、縦は和風、横は洋風のイメージが強い傾向にあります。
ただし半目隠しのフェンスを選ぶ場合、横パネルは見下ろす(見上げる)視線に対して、より目隠しをすることができます。
縦パネルは水平方向に斜めに見る際により目隠しをすることができます。 またルーバーフェンスのほとんどが横パネルを使ったデザインです。
どうしても縦デザインを希望される場合は、四国化成の商品を検討されると良いかと思います。
防音フェンスは騒音低減効果のある完全目隠しフェンスです。
防音と呼ばれるものは性能試験を行っておりますが、設置条件によって防音の具合は異なります。
大きな違いは構造です。フェンス(アルミパネル)の中に樹脂などを入れる、遮音性のある素材を使う事で、音を吸収することが出来ます。
一般住宅向けの商品は少ないですので、気になる方はリクシルや四国化成の商品を選びましょう。
強度に違いはありません。見た目のデザインの違いです。木調色のフェンスはアルミ素材にラッピングをしている素材であるためです。
各メーカーごとに色の違いがありますので、こだわりがある方は各メーカーのショールームを確認するとよいでしょう。
迷ったら玄関の扉の色と合わせるという方法もあります。
フェンスの種類を知っておくことで、後悔しないエクステリア工事を実現してくださいね。