日本も高齢化社会と言われ久しいですが、それに伴いエクステリアで屋外用の手すりを付けたいという方が増えてきました。
市区町村で詳細が異なりますが、介護保険における住宅改修費用の給付の対象となっておりますので、費用を国に負担してもらいながら設置を行うことが可能です。
ここでは手すりの高さについて考えてみたいと思います。
参考記事:介護保険における住宅改修費の給付について勉強しよう >>
最適な手すりの高さは人によって異なります。身長や歩く姿勢は人それぞれなので、当然といえば当然です。
しかしこの結論だ身もふたもありませんよね。ということで一般的な目安の高さをご紹介します。
色々調べてみたところ、目安としては750mmを基準にするのが一番良いようです。もちろん目安なので700mm~800mmぐらいの高さで調整していくのが一番かと思います。
ちなみにエクステリアメーカーの手すりの高さは800mmで設定されておりますので、必ず設置する際にその高さで問題がないかの確認をしてください。設置後に高さの変更をするのは大変なためです。
手すりには埋め込みタイプ、壁付タイプ、アンカー固定タイプ、側面固定タイプなどの種類があります。特に埋め込みタイプには注意が必要です。
一番は水抜き穴の存在です。実は手すりやフェンスの柱には下の方に小さな穴が空いています。
これは柱の中に水がたまらないようにするための仕様です。
決して埋めてはいけません。これを埋めてしまうと中の水分が凍結してしまい、柱が破損してしまう場合があります。
高さを低くするとこの穴が埋まってしまうことがありますので、その場合は新しく穴を開けてあげましょう。
ちなみにYKKAPのパルトナーUDフェンスの場合、現地加工にて直径5mmの穴を開けるようカタログにも明記されています(2018年エクステリア総合カタログより)。
またタイルの上ではなくブロックの穴を利用して、DIYで手すりを設置する場合にも注意が必要です。
なぜならブロックの分高さが上がるためです。メーカーの施工説明書通りに設置すると、使いにくいものになってしまう可能性があります。
フロント笠木とは、柱の上に手すりの持つところ(笠木)が付くのではなく、手すりの前に笠木が付く商品です。取付の際に高さを決める事ができるので、柱の設置について気を使うことが少なくなります。
ただしアプローチ(人が歩く部分)のスペースが狭くなるので、取付場所によっては注意が必要です。
設置後に後悔をしないようにしっかりと高さを決めるようにしましょう。
プロの施工業者に取付を依頼する場合は、工事の際に立ち会いをして、打ち合わせをしっかりとして下さいね。