台風の影響に伴いカーゲート、とくに伸縮門扉(アコーディオン門扉)の破損に関する問い合わせを数多く頂きました。
そこで、今回は手動の伸縮門扉の修理についてご紹介したいと思います。 キーワードははじめが肝心です。
一つは外部からの衝撃です。風の影響や車がぶつかる、子供がボールなどをぶつけるなどの要因です。
もう一つは可動することによる破損です。
とくにパンダ(バツの部分)には不可がかかりやすく、この部分が折れることによる破損が非常に多いです。
衝撃については、完璧な対応は難しいです。ただしデザインを選ぶことによって、ある程度は対策をとる事ができます。
もちろん素材によって対策をとる事は可能です。戸建住宅で使われる素材はアルミがメインです。
アルミは軽くてさびない素材ですが、衝撃に弱いというデメリットがあります。
それに対してスチールやステンレスといった素材を選ぶと、衝撃に強くなります。
ただしサビる、重たくなる、大きくなる(公共用になる)、予算が高くなる、といったデメリットの要素が大きく、現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、密度が高い商品を選ぶことです。要はバツが多く縦格子が多いほど、衝撃を分散しやすいという訳です。
これは可動による破損に対しても効果を発揮してくれます。 また可動による破損は、地面の状態によって大きく変わります。
地面がなめらかなほど負担が少なくなります。土や砕石は論外、アスファルトよりもコンクリートの方が負担は少なくなります。
溶接や解体、カシメといった方法を駆使して対応を行いますので、普通のエクステリアショップでの対応は難しいでしょう。自己責任のDIYか板金屋などに依頼する形になります。
柱がしっかり立っていれば、交換工事自体は吊りこみだけなので、ある程度知識があれば、DIYでの施工も可能です。
ただし現行と同じ商品があることが条件となりますので、設置から時間が経っていると、対応ができない場合がございます。
メーカー、設置年代、商品名、写真などがあれば、当店のようなエクステリア販売店であれば、取り寄せ可能かどうかを調べる事ができます。
その理由は他メーカーにはない商品があるからです。いくつかご紹介いたします。
三協アルミの旧型カーテンゲートのみ対応可能という条件があるため、三協アルミの商品を最初から選んでいないといけません。
対応門扉:エクモアFXG、カムフィ、エクレージ、CV、CC、CVX、エクモアFX、ミニマル、ニューミニマルなど
ワイヤーメッシュが敷設された厚み100mm以上のコンクリート土間に施工する必要があるため、既存の柱をよけなければなりません。
デザインや部材の厚みなど、様々な工夫によりこの強度を実現しています。
ただし柱への負担が大きいため、あまり広い開口部にはおすすめできません。
内容についてまとめると、
1.まずは極力修理をしなくて済む商品選びが必要
2.おすすめメーカーは三協アルミ
3.部品の修理は板金屋などに依頼が必要なので、ほとんどが交換となる
4.地面の状況によっても耐久性が異なるので、注意が必要
カーゲートの修理をスムーズに行うには、まずは最初の商品や地面の工事、つまりはじめが肝心ということです。